住宅ローン
住宅ローンとは、住宅を購入する資金を調達するためのローンです。戦後、良好な住環境を整備する目的で住宅金融公庫が設立されたのが住宅ローンの始まりです。一方で民間金融機関は共同で住宅金融専門会社(住専)を設立し、個人向け住宅ローンを開始しました。
住宅ローンを利用すると、少ない自己資金を頭金にして数千万円もする住宅を購入することが出来ます 。住宅ローンでは購入する土地と家屋を担保にして通常は物件価格の80%まで借り入れすることが出来ます。また、団体生命信用保険に加入していれば住宅ローン借りている人が万一死亡して住宅ローンを返せなくなった場合、残りのローンを支払ってくれます。住宅ローンの借入額は多額になるため、返済期間も通常は約20年から35年と長期に渡ります。
公的融資と民間融資
この住宅ローンは大きく分けると公的融資と民間融資の2つに分けられます。公的住宅ローンの代表格は住宅金融公庫の住宅ローンです。公的住宅ローンでは利用者や物件に対する融資条件は厳しいですが、金利水準は低めです。
民間住宅ローンは銀行や生命保険会社が扱っていますが、公的住宅ローンよりも自由に設計でき、団体生命信用保険もセットになっているものが多いです。その他の公的融資には、年金住宅融資や財形住宅融資がありますが、年金受託融資は2005年1月で新規申し込みを終了しています。民間金融機関による融資は、1994年の規制緩和以降競争が激化し、現在では各社から多種多様な住宅ローンが発売されています。
住宅ローン金利
住宅ローンを組む時に一番気になるのは、返済額に大きな影響を及ぼす金利です。住宅ローンの金利には、全期間に渡り金利が変らない固定金利、一定期間ごとに金利が見直される変動金利、当初の一定期間だけ金利が固定される固定金利選択型変動金利、当初数年間とそれ以降で適用金利が変る段階金利などがあります。
市場金利の低い時は固定金利、市場金利の高い時は変動金利で借りるのが基本です。住宅金融公庫は固定金利あるいは段階金利を、民間金融機関は固定金利選択型変動金利を中心に扱っています。 固定金利選択型変動金利を採用している金融機関の場合、広告では当初数年間の低い返済額しか記載されていないケースが多いので注意が必要です。
現在では住宅ローンは多種多様な商品が出回っています。どのようなローンをどのように利用すれば良いか、自分にあった住宅ローンを賢く選択することが重要です。土地が値上がりしている時代は住宅ローンは、どのように組んでも特に問題はありませんでした。
住宅ローンの設計に失敗しても、終身雇用と経済成長に支えられた昇給とインフレ、土地の値上がりがカバーしてくれたのです。しかしながら、土地神話、インフレ神話、昇給神話が崩壊した現在では、住宅購入後の生活設計も考慮して、毎回の返済額、金利動向、返済期間等無理のない返済計画を立て、返済できる範囲で住宅ローンを組むことが重要です。